先日発売しました。本革手帳カバーですが、委託会社から製造元を表示してOKとの承諾を受けましたので、今回表記いたします。
その会社は「株式会社いたがき」さんです。
下記ホームページをご覧いただければ、品質を重要視されている会社ということがよくわかります。
https://www.itagaki.co.jp
いたがきさんは、タンニンなめし革を使用しています。
皮をなめす方法は「タンニンなめし」と「クロームなめし」の大きく2種類に分かれます。
いたがきさんは、「タンニンなめし」の革にこだわり続けています。
「タンニンなめし」は太古の昔から行われていた伝統的な方法で、植物の樹皮から抽出したタンニン(渋)を含む溶液に、約2ヶ月かけてじっくりと漬け込みます。
堅牢な天然素材で使うほどに馴染み艶や風合いが増して行く経年変化も楽しみの一つで長く愛用することができます。
一方「クロームなめし」は塩基性硫酸クロムと呼ばれる化学薬品を使用してなめす方法です。
時間と手間がかからないので、現在流通しているほとんどの革製品がクロムなめしを行っています。
「タンニンなめし」の良さは植物性の材料を使用しているので、環境にも人にも優しいのが特徴で、革のエイジングを楽しめるメリットがあります。
逆にデメリットは水に弱いという点ですが、手入れをきちんとしていれば長く利用できます。
私といたがきさんとの出会いは、ものづくり教室です。
京都御池店にて、モノづくり教室に参加して、その時に当方の希望を伝えたところ、快く引き受けていただきました。
スタッフの人の好さも大事ですね。
お客様にお勧めするには、まず自分で試してみることが大事ですので、まずサンプルを作成いただきました。
昨年末に出来上がりましたので約10か月愛用してきました。
革も、硬すぎず、柔らかすぎず手帳にちょうどいい感じです。また縫製もしっかりしていることから、なんか「いいものを持っている」みたいな優越感を醸し出してくれます。
WAKUWAKU手帳だけでなく、A5サイズの手帳に活用できます。
お値段は少々お高めかもしれませんが、革の経年変化を楽しめたり、いいものを長く使用することは値段以上の価値があるものと信じております。
20,000円+税