日本屈指の温泉地・箱根。日本人観光客だけではなく、インバウンド客(訪日外国人客)にも絶大な人気を誇っています。しかし、現在はホテルや旅館は人手不足が深刻化しています。「人手不足で稼働を8割程度に抑えざるをえない」悩みがあるらしい。そんな中人口減で働き手がいない町の「逆転の発想」をしている旅館の女将の言葉です。宿泊客の評判が高い旅館ですが、その裏側には従業員にとっても働きやすい仕組みがあります。 強羅花扇の最大の特徴は、通常の旅館やホテルは宿泊客からの予約があり、その予約数に応じて従業員のシフトを組んでいますが、強羅花扇の発想はその真逆です。先に従業員のシフトを決め、その日の従業員の出勤状況に合わせて客室の稼働数を変動させているそうです。社員を獲得するためには労働環境を整え、社員にとり魅力的な会社にしないといけない。しっかりと休みを取れるように制度を整えたそうです。従業員満足度(ES=Employee Satisfaction)は顧客満足度に深く関係していると言われますが、どうもそのようです。